新たな観光を発掘する
福知山の名物ガイド

福知山観光ガイドの会  会長
塩見 豊さん    しおみ ゆたかさん

国鉄を退職後、歴史や対話の得意分野を活かして観光ガイドをはじめる。
街の名物ガイドとして活躍する一方、現在は、会長を務め新人の養成にも力を入れている。
*福知山観光協会 Web http://www.dokkoise.com

長年観光ガイドをされていますが
印象に残っていることは何ですか。

私がガイドをやっていて一番楽しいことはやはり「人との交流」です。
ガイドをやっているといろんな地域からのお客様が来られますから、いろんな話ができてとっても楽しいです。
お客様の中には、わざわざお礼状や写真を送ってくださる方もいます。
それがうれしくて、私もお客様の方へ伺うこともあります。
とにかくせっかく遠方から来られた訳ですから、ここ福知山でなにかひとつでも良い思い出を持って帰ってほしいと考えています。
満足して帰っていただければ、ガイド冥利につきます。

 

福知山でガイドの話を聞く魅力や
ガイドとしての活動の魅力とは?

ガイドについては、市のバックアップもあり通年多くの方からお申し込みがあります。
最近では、大河ドラマ等の影響もあり、歴史好きな方が増えています。
特に福知山は「明智光秀」ゆかりの場所なので、お客様はそれを楽しみにガイド案内を申し込まれます。そうなってくると、歴史に詳しい方もおられて、普通の案内だけでは満足してくださらないんです。お客様が求めているものは、表面的な案内だけではなくガイドだからこそ聞ける話です。
だから案内資料には掲載されていない話や新しい情報は大変喜んでいただけますし、結局一緒に歩いて案内しながらでないとなかなか伝わらないのです。

例えば、福知山城の「豊磐の井(とよいわのい)」。
これは平成2年に行った調査でわかったことなんですが、この井戸の深さというのは、実は城の本丸にあるものとしては日本一なんです。
さらに城の石垣。建設当時、丹波攻めの拠点とする為に急造したので、石垣には石仏や墓石が使われています。

また、福知山市内には福知山文化を象徴するような建造物も多々あって、「福知山駅」は福知山踊りの編み笠や城下町をイメージしたデザインになっています。知らなかったでしょ?それに、由良川にかかる音無瀬橋(おとなせばし)の欄干(らんかん)や外灯も同じく、編み笠や踊り子の手をイメージした形になっています。
こうした話は、ガイドをしながら余談で話すと大変興味を持っていただけます。
だから、ただ目的地の案内をするだけではなくて、こうした地元の人にもあまり知られていない話を含めながらみなさんと一緒に交流することがガイドであり、私自身それがなによりのやりがいです。

 

ガイドとして今後取り組みたいことは?

現在は「福知山城」を中心に、1時間〜半日コースのガイドをしていることが多いですが、最近は福知山市の推している「スイーツ」もガイドに取り入れています。女性ばかりのお客様で来られることも多いので、スイーツ巡りは非常に喜ばれます。
ガイドの内容やコースをいろいろ充実させていますが、個人的には福知山の「鉄道の街」ということをPRしたいと考えています。
私自身、ガイドをする前は国鉄で働いていたんです。
福知山は交通の要衝でしたから、働いていた当時は、夜行列車が毎日行き交い、夜中でもたくさんの人がいたんですよ。これは福知山の誇れる歴史だと思います。だからこそその軌跡をたどるガイドコースをぜひつくって、福知山がこんなにすばらしい街だということを伝えたいです。
そして、もうひとつ。福知山は「百人一首」の歌にゆかりのある場所が多いのも特徴なんです。有名な「小野小町(おののこまち)」や「紀貫之(きのつらゆき)」を含め、市内に9ヵ所ほどゆかりの場所があります。場所が離れている関係もあって難しいのですが、これを巡るコースもぜひつくってみたいですね〜。

鉄道の街をPRするならどこを案内されますか?

まずは、福知山駅と駅南口に展示されている蒸気機関車。
かつて福知山駅の盛況ぶりは本当にすごかったですよ。
働いていただけに思い入れはありますが、国鉄の職員も何百人といましたから。私は、鉄道管理局の運転部で列車のダイヤを作成していたんですが、今のようにコンピュータで制御していたわけではないので、全部手書きで作っていました。たくさんの人が手作業で運行の管理に努めていたので、いろんな歴史が駅には残っています。
だから、駅の仕組みだとか当時走っていた機関車のことをぜひ知ってもらいたいなあと思います。

また、新町商店街にある「ポッポランド」やかつての北丹鉄道の「福知山西駅」であった場所も見ていただきたいですね。
かつて、一度だけお客様の希望で鉄道に関連したガイドをしたことがあるんですが、いや〜楽しかった。ポッポランドの前で機関車の話になったんですが、専門的な話を含めてずっと話していましたよ。
北丹鉄道も今ではほとんどその面影はなくなってしまいましたが、唯一残る福知山西駅跡にも、一番古いとされる機関車が展示されています。

あの時から比べて、福知山もずいぶんと変ってしまいましたが、現在も福知山が山陰の玄関口として活躍しているのも先代たちのおかげです。
それを敬うつもりで、今後はガイドとしてはもちろん、鉄道の歴史を地元の若者たちにも向けて発信していきたいと思います。

(取材:平成26年11月)

※掲載している記事の内容及びプロフィールは取材当時のものです。

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